親譲りの無鉄砲で
子供の時から損ばかりしている。
ただいま赤城山ヒルクライムは
絶賛申込み受付中である。
標高差1300メートル!
全長およそ20Km!
健脚に自信のある御仁は
こぞって我はとばかりに
エントリーしていらっしゃることでしょう。
もちろん自分は
参加しません!!!
しんどいからです!
と
今回も言うはずでした。
しかし
仕事中の隣の机から
「出ろよ!赤城山!」
幻聴でしょうか
ドスの利いた高圧的な声がします。
「吾輩はデブである。やる気はまだない。」
隣の声を無視して
人生の原稿用紙にそうしたためておりますと…
「出なさいよ!!」
隣から伸びてきた手が
我輩の「人生の原稿用紙」をビリビリに…。
「出ます…。」
やすやすと脅迫に屈してしまいました。
人は弱い生き物です。
そして今まさに自分はパソコンの前で
赤城山にエントリーしようとしているのです。
もう逃げられません。
胃腸は正直です。
思えば、ハルヒルもこんな風に
気づけばエントリーさせられて
いたような気がします。
そうして毎回
エントリーするだけしておいて
ろくすっぽ練習もせずに
当日生き恥をさらしてきたのです。
ああ、思い出した…。
中学生の水泳大会で
ギリ平泳ぎが泳げるレベルで
リレーのメンバーになぜか参加し、
当日、皆の心胆を寒からしめたのも
他ならぬ自分だった。
「プチッ!」
また無鉄砲をしてしまった。
今日あったことは忘れよう
そして寝よう。
あ…、ラーメン食べてから寝よう。